金正日の金日成謀殺は真実か?
◎金正日時代の異常な状況を振り返らなければ、金正恩時代の北朝鮮は語れない
北朝鮮取材40年の大宅賞作家が描く
3代にわたって秘められた、おぞましい血の相克!
死後、いよいよ明らかになってきた独裁者の狂気と蛮行!
●すべては社会主義総崩壊から始まった
●素早かった金正日への権力委譲
●行き着くところまで行った、食糧不足
●一石二鳥の効果を上げた、核の奇策
●罠にはまってしまったクリントン政権
●北朝鮮核開発の歴史
●核危機を通じて金正日の影響力が増大
●餓死者の存在に驚いた金日成
●金日成は、農業はうまくいっていると思っていた
●南北首脳会談をめぐる、父子のせめぎあい
●金日成急死!
●仮説を裏づける2つの文書
●ヘリで飛来した暗殺者……
(本書の内容の一部)
■北朝鮮に秘められた、金(キム)一族の血の相克!
年若い3代目に継承された北朝鮮に未来はあるのか? 「恐怖の独裁者・金正日(キムジョンイル)時代の総括抜きに、この問いに答えることはできない」とする著者は、次のように分析する。
核開発の暴走、三百万人が死んだ飢餓地獄――すべては国内の反乱を恐れる金正日の計画犯罪であった。そして、路線対立が明らかになった父・金日成(キムイルソン)は、正日に謀殺されたのではないか。
膨大な資料を読み解き、貴重な証言の研究の中からそう確信するに至った事実は重い。平壌(ピョンヤン)を深く知る数少ない日本人である著者が明らかにする、独裁国家の驚愕(きょうがく)の真実!