住所はあるのか?
居酒屋が多いのは本当?
歴史的な保存価値はあるの?
何に使ってもいいのか?
所有権は? 使用料は?
ガード下は、疑問の宝庫
大都会の歴史と発展の生き証人・ガード下のすべて
【本書で取り上げた各地のガード下の一例】
●ドイツの香り漂う、有楽町ガード下
●辰野金吾が設計した幻の万世橋(まんせいばし)駅ガード下
●ヤミ市から町を興した、上野アメヤ横町ガード下
●一見の価値あり。浅草橋駅の屋根つきガード下
●ミヤコ蝶々も暮らした大阪・美章園(びしょうえん)ガード下
●ヤミ市を起源に1キロ続く、神戸ガード下商店街
●泉も神社もある阪神・御影(みかげ)ガード下
●パリのパサージュそっくり、赤羽ガード下
●リゾートホテル付き、新浦安・舞浜(まいはま)駅ガード下
●すっかりキレイになった、横浜・黄金町(こがねちょう)ガード下
■ガード下は発見の連続だ!
ガード下が、人を不思議と引きつけるのはなぜだろう? そこには都市の鉄道の歴史と、人々の暮らしがあるからだ。今やガード下は居酒屋だけでなく、住宅、ホテル、保育園、神社……と、幅広く利用され、都市空間の重要な要素となっている。
そんなガード下は、いつどのようにして誕生し、発展してきたのか。本書はガード下の歩みを遡(さかのぼ)りながら、日本の都市の近代史を透視していく。ガード下を知ることで、見慣れた街のもう1つの顔が見えてくる!