名著復刊
親鸞(しんらん)を知るための最良の入門書
なぜ善人よりも悪人が救われるのか?
■人生の苦難の中に、安らぎを見出す
浄土真宗の宗祖親鸞(しんらん)の言葉を収めた『歎異抄』は、いつの時代においても、多くの読者を獲得している。その大きな理由は、親鸞と弟子唯円(ゆいえん)との問答に、純真で真剣な「裸の言葉」を感じられることにあるだろう。
『歎異抄』を読めば、親鸞の思想と教義のほとんどを学ぶことができると言っても過言ではない。「自力」と「他力」の違いとは何か、なぜ「悪人」こそが救われるとするのか。赤裸々に語られる親鸞の人間苦に耳を傾ければ、そこから心の安らぎを得られるはずだ。