なぜ、源・平の二氏が現われ、天皇と貴族の世を覆したのか?
大河ドラマからは知ることのできない
日本史最大の秘密に迫る
本書の内容
なぜ、源・平の武士たちは東国で活躍できたのか――
なぜ、平安時代、藤原氏が朝廷を牛耳っていたのか――
なぜ、天皇は藤原氏の政権に刃向かったのか――
なぜ、平家の拠点に貴族のトップたちが集結したのか――
なぜ、最後になって源氏が他の氏族を押さえられたのか――
■古代天皇と武家の時代が結びつく面白さ
源氏や平家が興(おこ)った本当の理由は何だろう。
古代史を得意としてきた著者が着目したのは、天皇だった。天皇という制度はいかにして生み出されたか。そして、この制度が結果として武家社会の誕生の糸口となったのは、なぜなのか。その中から、とくに源氏と平家の二門が現われてきたのは、なぜなのか。
蘇我(そが)氏、持統(じとう)天皇、長屋(ながや)王、光明(こうみょう)皇后、東北の名もなき俘囚(ふしゅう)……古代史の立役者たちが、500年もの年月を越え、武士の時代と結びついてくる。「劇的な時代の転換期もまた、広く長い歴史の流れの中の一点にすぎない」ということを痛感させてくれるのが、本書である。