「三つ星レストラン」が3店
「世界ベスト10レストラン」が2店
――いま、世界中が注目する街
ゆるキャラとB級グルメでは、世界の観光客は集まらない!
観光資源のない街が、たった10年で変われた理由
新しい食の運動「ヌエバ・コッシーナ」とは?
●科学技術を駆使した「分子料理法」
●白衣を着た科学者が研究所で開発する新メニュー
●レシピは互いに公開する――「オープンソース」化
●料理を大学の正式科目に
●いまや料理人はサッカー選手と並ぶスター
●街の男たちがみんなシェフになる――「美食倶楽部」
■日本が「美食の街」から学ぶべき戦略とは
スペイン・バスク地方にある人口18万人の小さな街、サン・セバスチャン。いま、ここは世界中から美味しいものを求めて人が集まる「美食世界一の街」として知られる。とくに観光資源のなかった街がなぜ、たった10年ほどで変われたのか。その背景には、美食を売り出す徹底した地域戦略があった。サン・セバスチャンでは、あたかもシリコンバレーがIT産業に特化したように、料理を知的産業として売り出そうとしているのだ。
製造業だけでは限界にきている日本の活路は観光産業にある。日本が観光立国となるために、サン・セバスチャンに学ぶことが多くあるはずだ。