なぜ「神の素粒子」と呼ばれるのか?
宇宙誕生の謎に迫るノーベル賞級の発見!
その意義がこの一冊でわかる!
宇宙の誕生と多様性の源(みなもと)、ヒッグス粒子とは何か?
なぜ見つけるまで50年もかかったのか?
◎ヒッグス粒子がなければ、「重さ」もなかった
◎目に見えない粒子をどのようにして発見したのか
◎山手線一周の大きさを誇る世界最大のLHC実験
◎真空は「空っぽ」などではなく忙しく働いている
◎ヒッグス粒子発見で開かれる物理学の新たなステージ
■ヒッグス粒子がなければ、この宇宙もなかった?
2012年7月4日、スイス・ジュネーヴで、ヒッグス粒子と考えられる新粒子の発見が発表された。ピーター・ヒッグスらが理論的に予言して以来、世界中の科学者たちが50年近く探しつづけた「最後の素粒子」がついに見つかったのだ。
これは、ノーベル賞級の成果とされる。
ヒッグス粒子は、真空中に充満し、物質に質量を与え、この宇宙を誕生させたとされ、「神の素粒子」とも呼ばれる。ヒッグス粒子とは、そもそもどのようなものか、そしてこの発見が物理学にとってどのような意味を持つのか? この実験に携わった著者自らが、素粒子物理学に馴染みのない読者にもわかるよう解説する。
※本書の著者印税は宮城県・福島県へ災害復興義援金として全額を寄付いたします。