この8人の見事な「隠居力」を見よ!
引退後の人生を「黄金の日々」にした人々
新井白石・黒田如水・徳川斉昭・古田織部・松平宗衍・松居遊見・伊能忠敬・鴨長明
[本書に登場する8人の老後]
新井白石──自らの現役時代の検証に励む
黒田如水──二代目のために悪者に徹する
徳川斉昭──「隠居連合」で気勢を上げる
古田織部──余生は、師の恨みを晴らすため
松平宗衍──舞台裏の苦労を一身に受ける
松居遊見──現役時代から発揮した「隠居力」
伊能忠敬──隠居後のために全力で現役生活
鴨 長明──ツイてなかった半生の総仕上げ
■そう簡単には終わらせてくれないのが人生
仕事や役職を退(ひ)き、第一線を離れると、かつては隠居の暮らしが用意された。現場を他人(ひと)に譲った後の人生の最終コーナーで、先人たちは何を成したのだろうか?
「隠居とは、本当にやりたかったことと真剣に取り組むための出発点だ」と考える著者は、日本史に名を遺(のこ)した8人の「隠居力」を考察し、なぜ隠居後に大きな力を発揮できたのかを検証していった。彼らはなぜ、人生を何度も生きられたのか?
突然死でこの世を去らない限り、誰もが否応(いやおう)なく体験するリタイア生活。8人それぞれの老年の暮らしの中に、現代にも通じるリタイアの極意が隠されていた!