韓(ハン)流ドラマの奥の奥!
「朱蒙」「太王四神記」「大祚栄」「善徳女王」「海神」「太祖王建」……
主人公たちの本当の姿は、こうだった!
韓国の苛酷(かこく)な歴史を研究すれば、本当の韓国史が見えてくる。高麗(こうらい)王朝のころ、占領したモンゴル軍は、人家を捜索して美女を拉致連行した。明(みん)、清(しん)などの中国王朝に対しても「進献色(しんけんしょく)」という、美女を献上する方針が続けられた。征服された相手に美女を献上してでも、占領の惨禍(さんか)を免れようとしてきた歴史だった。
日本も当然、美女を攫(さら)って従軍慰安婦にしたにちがいないという予断と偏見の背景には、同胞の美女を略奪されるという悲しい歴史があったのだ。 「序章より」
■なぜ、この国の民(たみ)は恨みつづけるのか?
高句麗(こうくり)、新羅(しらぎ)、百済(くだら)の三国時代から近世まで、朝鮮半島は960回も異民族の侵入を受け、国土が蹂躙(じゅうりん)された。外敵が侵入すると、まず現地の軍が敗走して降伏する。官僚も命からがら逃げてしまい、地方政府は瓦解、庶民は自力で異民族と交渉し、生き延びなければならなかったのだ。
本書が描くのは、大人気の韓流歴史ドラマからではけっしてわからない、悲惨な歴史の真実である。『朱蒙(チュモン)』や『太王四神記(たいおうしじんき)』などの主人公、将軍、庶民の本当の姿はどうだったのか。朝鮮半島の歴史に精通する著者の手による、本当の歴史ドラマがここにある!