HOME > 書籍 > 祥伝社の書籍 > 謎の古代豪族 葛城氏




謎の古代豪族 葛城氏
ナゾノコダイゴウゾクカツラギシ
著者名 平林章仁

在庫あり

※在庫について
ISBNコード 9784396113261
判型/頁 新書判/280頁
価格 902円(税込)
発売日 2013/06/28

天皇家と並んだ大豪族はなぜ、歴史の闇に消えたのか
5世紀後半、『古事記』『日本書記』の記述から突然消えた葛城氏。
その時、ヤマト王権では何が起きたのか──

古代史最大の謎を追う!

葛城(かつらぎ)氏とは──
武内宿禰(たけしうちのすくね)を祖(そ)とし、四・五世紀に隆盛した豪族。大和(やまと)国の葛城地域(現在の奈良県御所(ごせ)市・葛城市・香芝(かしば)市・北葛城郡)を基盤とし、奈良盆地を天皇家と二分した。水軍・海軍を握り、ヤマト王権内の最高執政官・大臣(おおおみ)として、内政と外交を主導する。いっぽうで、一族の女性を次々と入内(じゅだい)させ、天皇家の外戚(がいせき)となる。また、渡来人との交流を通して、先進文物(せんしんぶんぶつ)を導入した。

■天皇家と並ぶ権勢を誇った大豪族の謎に迫る
5世紀にヤマト王権の内政・外交を主導し、天皇(倭(わ)国王)と並ぶ権勢を誇った葛城(かつらぎ)氏。しかし、高校教科書『詳説日本史』では、脚注で1回登場するのみである。
その基盤は葛城地域(現在の奈良県御所(ごせ)市・葛城市他)であり、天皇家と奈良盆地を二分した。葛城氏滅亡後、祖(そ)を同じくする蘇我(そが)氏は、なぜかその他に執着(しゅうちゃく)し、所望したが、推古(すいこ)天皇は拒絶した。
一族の女性たちを次々に入内(じゅだい)させ、天皇家の外戚(がいせき)となるも、5世紀末頃に忽然(こつぜん)と滅亡した葛城氏。その滅亡は『古事記』『日本書紀』には記載がなく、謎とされる。
葛城氏の実像と盛衰(せいすい)をあきらかにするとともに、ヤマト王権の実態に迫る。