ドイツでは、これが常識。
「尖閣は中国のもの、悪いのは、日本」
なぜ中国にはべったりで、日本には辛辣(しんらつ)なのか?
日本人の知らない驚くべき現実!
序章 ドイツメディアの種類と傾向
1章 原発事故を、ドイツはどう報じたか
2章 尖閣と慰安婦を、ドイツはどう報じたか
3章 安倍政権の政策を、ドイツはどう報じたか
4章 中国・北朝鮮を、ドイツはどう報じたか
終章 雅子さま報道をめぐって
■ドイツで定着しつつある東アジアの「常識」
日本では、ドイツの報道は、おおむね日本のマスコミより質が高いと思われている。だが、日本と東アジア情勢に関しては、日本への無知と悪意に満ち溢れ、日本人が読めば、驚き呆(あき)れ失笑するしかない記事が横溢している。一方、中国に対する報道はきわめて好意的だ。というのも、中国は巧(たく)みなプロパガンダで各国のメディアを籠絡(ろうらく)し、しっかりと自分たちの味方につけているからだ。その結果、いまや大方のドイツ人は「尖閣は中国の領土、悪いのは日本」と思い込んでいる。
日本人は、こうしたドイツの実態をまったく知らないが、このまま放っておいていいのだろうか。