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注目される日本の里地里山
世界農業遺産
セカイノウギョウイサン
著者名 武内和彦

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ISBNコード 9784396113476
判型/頁 新書判/224頁
価格 858円(税込)
発売日 2013/10/31

日本は、農業大国ではない。
しかし、農業文化国だった!

SATOYAMAを世界に広めた国連大学の研究リーダーが語る
日本の小規模農業の国際的価値とは……

本書に登場する「世界農業遺産」
〈日本にある5つの認定地域〉
トキと共生する佐渡の里山 能登の里山里海
阿蘇の草原の維持と持続的農業 静岡の茶草場農法
クヌギとため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環
〈世界の認定地域も…〉
・フィリピン イフガオの棚田
・中国の水田養魚の維持と発展
・中国 宣化のブドウ栽培の都市農業遺産
・タンザニア キハンバのアグロフォレストリー など

■日本は、農業文化国である!
日本は、先進国でありながら、伝統的な農業システムが数多く残る国だ。その代表が、「里地里山(さとちさとやま)」である。しかも、国土が狭いために、農村と都市とが近接している。消費者は、生産者の顔を見ようと思えば、見ることができる。これは、世界でも稀有(けう)な環境である。
国連の「世界農業遺産」に認定された地域は、日本に5つあるが、それらは小規模農業の有効なモデルとして認められたのだった。
TPPの議論は、日本の農業の将来を改めて問い直すための機会ともいえる。いまだ知られざる世界農業遺産は、その進むべき道を示す足がかりとなるに違いない。