『マクベス』って、結局どんな話?
「最悪だなどと言えるうちは、まだ最悪ではない」
って、どの作品に出てくるセリフだった?
日本人は意外と知らない。
欧米人は、誰もが知っている。
それが、シェイクスピア!
これ一冊で、シェイクスピアの作品世界が見渡せる……
『ハムレット』『オセロー』『リア王』『マクベス』『ジュリアス・シーザー』
『ロミオとジュリエット』『恋の骨折り損』『じゃじゃ馬馴らし』
『夏の夜の夢』『ヴェニスの商人』『ウィンザーの陽気な女房たち』
『から騒ぎ』『お気に召すまま』『十二夜』『終わりよければすべてよし』
『ヘンリー六世』『リチャード三世』『ジョン王』『アテネのタイモン』
『尺には尺を』『ペリクリーズ』『冬物語』『テンペスト』
……といったタイトルくらいは聞いたことのある作品だけでなく、
最近になって、新たにシェイクスピア作品に数えられるようになった
『二人の貴公子』や『サー・トマス・モア』『エドワード三世』を網羅する
戯曲40作品、さらに詩作品も収録。
■西洋の“知”の基本を読む
欧米人で、シェイクスピアを知らない人はいない。彼らの生活のなかには、そのストーリーや登場人物、印象深い台詞(せりふ)が奥深く浸透している。ところが日本人は、英語を得意とする人でも、代表作がどんな話かさえ知らないという人が多いのではないだろうか。欧米の文化を肌で感じるためには、基礎教養であるシェイクスピアの理解が不可欠だ。
本書は、気鋭(きえい)のシェイクスピア研究者であり、翻訳も手がける著者が、全作品について、あらすじと解説をまとめたものである。その豊かな世界を味わってほしい。