子どもの学力は鉛筆の持ち方で分かる!
中学受験のプロと教育学者による白熱の対論
◎頭のいい子の育て方とは?
◎受験生を持つ親の心構えは?
受験勉強で鍛えられるのは、学力だけではない。
物事を論理的に考える力をはじめ、科学的に見る眼、苦手なことを克服する方法、努力し続ける粘り強さ、段取りをしたり予測したりする力、ミスを減らす確認力などなど、受験勉強で培(つちか)った力や技を数え上げたらきりがありません。
私はこれまで、受験勉強で鍛えたさまざまな力を使って仕事をしてきました。もっと言えば、受験勉強によって鍛えられたからこそ、今の私があるとさえ思うのです。
「はじめに(齋藤孝)」より
■二人のカリスマ教育者が説く「受験の効用」
少子化に伴(ともな)い「全入時代」といわれる大学入試。一方で中学入試は競争が激化、問題の難易度も年々増している。世間では受験の弊害が叫ばれ、親は「これさえ過ぎれば楽になる」と、塾や家庭教師選びに頭を悩ませる。
しかし、受験は合否だけでは測(はか)れない。多くの人は気づいていないが、受験勉強で学んだことは単に試験のみならず、その後の人生において大きな力を発揮するのだ。
中学受験のプロとして難関私立中学に多数の合格者を送り出してきた家庭教師の西村則康と、教育学者として小学生から大学生まで独自のメソッドを実践してきた齋藤孝が、それぞれの教育論をぶつけあう白熱の対論!