太平洋戦争
なぜ、道を誤ったのか?
福島原発事故以後
なぜ、道を誤ろうとしているのか?
日本にとって何が一番大切かを問う、警世の書!
石油がないのに軍艦ばかり造りたがる人たち、それに共鳴したジャーナリズムがあって、結局はあの大戦に日本が突入せざるを得なくなったことは、いまから振り返ると明々白々の歴史的プロセスである。
日本にはまだ、近代産業国家としての存在を可能にするエネルギー源、つまり石油もシェールオイルもない。
原発だけが比較的一番頼りになるエネルギー源である。
【まえがき】より
■日本はふたたび、道を誤るのだろうか
充分なエネルギーがなければ国家は成り立たず、治安は維持されず、侵略勢力から国を守ることはできない。しかし、この自明(じめい)の理(り)は、近代日本の歩みの中でしばしば軽視され、無謀な戦争と破局を重ねる愚(ぐ)を積み上げてきた。
幼少期に太平洋戦争を経験した著者は、エネルギーなしに強大国と戦った愚かさを肌身で知る世代である。
いったい、日本はどこで間違ってしまったのか?
その謎を解くべく著者は、国家にとって、軍隊にとって、エネルギーとは何であるかを考えつづけた。
該博(がいはく)な歴史の知識と深い洞察から生まれた、瞠目(どうもく)のエネルギー論!