神社がわかれば、古代史の謎が解ける!
なぜ、三種の神器が名古屋にあるのか?
なぜ、崇神天皇は祟(たた)られたのか?
なぜ、藤原氏が日本を牛耳(ぎゅうじ)ったのか?
古代氏族が祀っていた神社
出雲国造家──出雲大社(島根県)
蘇我氏────宗我坐宗我都比古(そがにますそがつひこ)神社(奈良県)
中臣氏────枚岡(ひらおか)神社(大阪府)
藤原氏────春日(かすが)大社(奈良県)
物部氏────石上(いそのかみ)神宮(奈良県)、磐船(いわふね)神社(大阪府)
三輪氏────大神(おおみわ)神社(奈良県)
尾張氏────熱田(あつた)神宮(愛知県)
阿倍氏────敢国(あえくに)神社(三重県)
倭氏─────大和(おおやまと)神社(奈良県)
大伴氏────伴林氏(ともはやしのうじ)神社(大阪府)、降幡(ふるはた)神社(大阪府)
天皇家────伊勢神宮(三重県)
秦氏─────伏見稲荷(ふしみいなり)大社(京都府)
■神社の「本当の姿」を見極める
天皇家の祖神(そしん)を祀(まつ)る神社は、なぜ大和から遠く離れた伊勢の地につくられたのか。三種の神器(じんぎ)のひとつである草薙剣(くさなぎのつるぎ)は、なぜ尾張で祀られたのか。春日(かすが)大社の祭神は、なぜ四柱(よんはしら)もあるのか。物部(もののべ)氏が石上(いそのかみ)神宮の祭祀(さいし)に関わっていなかったという記述は、本当か。
名門氏族が奉斎(ほうさい)していた神社には、いまだ謎が多い。なぜなら、その「本当の姿」は、のちに改竄(かいざん)された歴史によって幾重(いくえ)にも覆(おお)われてしまっているからだ。神社の原型を正しく見極めることができたら、闇(やみ)に葬(ほうむ)られた古代日本の「本当の姿」も、浮かびあがってくる。