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続・梅干と日本刀
ゾクウメボシトニホントウ
著者名 樋口清之

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ISBNコード 9784396113872
判型/頁 新書判/260頁
価格 1,012円(税込)
発売日 2014/09/30

お米を炊(た)くのは、日本人だけ!
自由な企画発想への熱意が、日本の多層的な文化を作りだした!
ベストセラーの新書化シリーズ第2弾

江戸の都市計画
堀川/らせん型の道路/水道/火除地/避難船/お救い小屋など
世界一の教育国
識字率/藩校/手習い/徒弟教育/躾/礼法/お伽噺/貸本屋など
ヨコ社会
士農工商/連坐制/共食/引越しそば/芝居/無尽講など
柔軟な建増し構造
雁もどき/炊飯/品種改良/醤油/含め煮/木造建築/簡素など

■何でも受け入れてみる社会システム
初対面の人を、「お近づきのしるしに、ちょっと一杯」と誘う。これは、飲食の場を共(とも)にすることで連帯意識の確認をはかる共食(きょうしょく)文化のあらわれだろう。神と人とが交流する直会(なおらい)の行事にも通じる。
日本には古来、人もモノも文化も、新しいものを受け入れては、試してみる精神があった。その湿潤(しつじゅん)な気候は、本格的なレンガ造りの建築には向かないが、そこでレンガ張(ば)りの技法が工夫される。また、舶来(はくらい)のコロッケをヒントにして、精進(しょうじん)の雁(がん)もどきが創作された。
かように自由な企画発想への熱意を示し、日々実行に移していくうち、一種独特で、多層的な文化ができたのだ。日本人に民族の美点を教えてくれた名著の続編!