国連は世界屈指の「問題解決機関」である
紛争解決に必要な戦略的思考とは?
危機対応のコミュニケーション能力とは?
パワハラ・セクハラの解決策は?
本書では問題解決への視点を、グローバルな課題への対処から国連のローカルな問題への対処、さらにはグローバル人材の養成やコンピテンシーなどを通じて社会や個人のレベルまで広げてみた。(中略)
世界の成長も、国家の成長も、社会の成長も、そして個人の成長も一つのつながった線と面になってきている。あらゆるレベルで一層のグローバル化が必要になってきているのである。(「おわりに」より)
■グローバル社会で必要とされる問題解決力とは
世界は不安定化しており、9・11同時テロを始めとした紛争は後を絶たない。また、気候変動やエボラ出血熱といったグローバルな問題も山積している。
国連は安保理を中心に、こうした問題に対処してきた。著者は、国連広報官として、イラク戦争など国際問題の現場に身を置いた経験から、国連の問題解決への考え方はさまざまな場面で応用できると考える。
実際、国連は人事や組織などの面で、一般企業や既存の組織と同様の問題を抱え、そうした「ローカル」な問題にも対処してきている。これらを国連の問題解決力として見直し、その考え方を学ぶ。現代の国連の内実を学ぶのにも、最適の一冊。