本当に患者のためになるのは、どちらか!?
現場の医師が全国民に贈る、熱いメッセージ
医療否定本を超えて、医者が進むべき道──著者のことば
書店に行けば、近藤誠氏の著書をはじめとする医療否定本が花盛りだ。一方、医者の反論らしきものはほとんど見かけない。それはなぜか。
ひとつは医療の高度な専門分化である。もうひとつは医者の世界に根強い「言い訳せず、もくもくと働く医者こそがいい医者」という固定観念だ。しかし、もくもくと皆が医療に打ち込んだ結果が、この国民の喜ぶ医療否定ブームなのだ。医者も、この事実を真摯に受け止める時だろう。
この本は、近藤誠氏をはじめとする医療否定派の方々を言い負かすことが主題ではない。
医療否定論に反論した後からこそが、新たなステップだ。