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思いがけない日本美術史
オモイガケナイニホンビジュツシ
著者名 黒田泰三
在庫なし

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ISBNコード 9784396114138
判型/頁 新書判/248頁
価格 968円(税込)
発売日 2015/04/30

絵を見る前に、解説を読んでしまう人へ──
誰が決めたんですか? “正しい”絵の見方なんて。
なぜ、遊廓に遊ぶ人たちの表情がうかないのか?

本書で紹介する作品
「伴大納言(ばんだいなごん)絵巻」
────すべては鋭い人間観察力から始まった
「彦根屏風」
────人生の裏側を覗かせる
仙香iせんがい)「老人六歌仙画賛」
────人生の機微を描く
長谷川等伯(はせがわとうはく)「竹鶴(ちくかく)図屏風」「竹虎(ちくこ)図屏風」
────誰も描かなかった動物の感性
狩野光信「勧学院客殿一之間障壁画」
────“アンチ狩野永徳”の美の力
「江戸名所図屏風」
────江戸っ子の心意気を描く
田能村竹田(たのむらちくでん)「梅花書屋図」
────自娯(じご)という文人たちの心象風景を描く
長谷川等伯「松林(しょうりん)図屏風」
────自分が自分であるために
「十王地獄図」「当麻曼荼羅(たいままんだら)図」「僧形八幡神影向(そうぎょうはちまんしんようごう)図」
────閻魔(えんま)様と阿弥陀(あみだ)様と神様と

■日本画は、いつ見ても新鮮だ!
昨今人気の日本美術ですが、どのように見たらいいのかわからず、取っつきにくく感じている方も多いでしょう。日本画の魅力は、ありふれて何でもないモノや出来事を描き、それらが一見、地味な色や形であらわされている面白さにこそあります。
本書では、従来の時代順の美術史ではわからなかった、その面白さを画題ごとに見ることで、あぶりだします。長谷川等伯「松林図屏風」や仙香u老人六歌仙画賛」、「彦根屏風」など、著者の考える日本絵画史上、重要な十二点の作品を取り上げて解説。ちょっとした「鑑賞のツボ」を知ることで、その人なりの絵の見かたを見つけることができます。