新聞が本当のことを書かない本当の理由!
日本の新聞は、戦前から正確な報道を放棄してきた。
「あおり」と「やらせ」は、なぜ生じたのか?
報道が歪(ゆが)められる、日本独自の理由に迫る!
●日本新聞史上「最低最悪」の記事
●「国民はダマしてよい」という愚かなエリート心理
●新聞は被害者などではない
●新聞が日本を「世界大戦」へ追い込んだ
●飛行機を介した、軍と新聞の密接な関係
●日本の新聞は、国民に正しい情報を伝えたことがない
●良くも悪くも、日本は言霊(ことだま)の国である
●言葉を変えれば現実も変わる
●日本の新聞は傲慢なアジテーター…
(本書の内容から)
■新聞がダメなのか? 日本人が悪いのか?
悪い事態を思い浮かべると、それが現実になる。「事故が起こる」と言えば、実際に起こる。だから嫌なことは口にしないし、考えもしない。
これがわれわれを縛りつけてきた「言霊(ことだま)」であり、今もって日本人はその支配下にある。とりわけ報道機関は──。
新聞はなぜウソをつくのか。この重大な疑問を考えつづけた著者は、真実を伝えられないのは「言霊」の呪縛ゆえだと看破(かんぱ)した。新聞は読者あってのことである以上、読者である国民が「言霊」信者である限り、正解で冷静な報道など出来ようはずがない!
報道の陥穽(かんせい)を衝(つ)く、スリリングな文化論!