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金持ちは崖っぷちに住む
カネモチハガケップチニスム
著者名 小林一郎
在庫なし

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ISBNコード 9784396114367
判型/頁 新書判/248頁
価格 880円(税込)
発売日 2015/08/31

昔、崖っぷち。
今、タワマン。
リッチマンが高い場所を愛する本当の理由

金持ちは崖っぷちに住む
「近代の崖っぷち住宅は、明治中期の都市部への人口増加と都市下層民という格差社会のなかで誕生した。これは明治後期、崖っぷちでの別邸ブームでさらに広がりを見せ、のちには、都心の猥雑を逃れ、本宅として建設されるようになったのだった。
戦前まで、こうした崖っぷち住宅は、金持ちの一つのステータスであったといえる」
【あとがき】より

■見下ろす快感を一度味わってしまったら……
幕府の瓦解で百数十人いた江戸の人口は、明治初年には50万人台まで激減した。それが明治も20年代となると、都市への人口集中で東京の人口は百万人台に戻る。庶民は低地に群がった。裕福な者は高台、特別な金持ちは崖っぷちに住んだ。崖っぷちに別邸を建てるのがブームとなり、それがエリートの証(あかし)であったのだ。
べらぼうな金持ちは、なぜ崖っぷちを望むのか? 高さと威厳の相関関係は? 長崎、神戸、芦屋、熱海……と広がっていった理由は何か?
都市と建築の関係に着目し、現地調査を重ねてきた著者が提起する、スリリングな都市文化論!