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その実像を探る
昭和天皇の研究
ショウワテンノウノケンキュウ
著者名 山本七平

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ISBNコード 9784396114411
判型/頁 新書判/392頁
価格 1,078円(税込)
発売日 2015/09/30

憲法絶対の立憲君主としての姿をあぶり出した画期的論考
昭和天皇ほど、憲法を守り通した君主はいなかった
戦後70年を経て読み継がれる名著、復刊!

「天皇論」の前にあるべき、「天皇の自己規定」の研究
「天皇論の研究」は、日本人の深層心理を探究するうえで、きわめて興味深い主題である。しかしそれを明らかにするには、まず一人間としての「昭和天皇の自己規定」を解明しなければならない。本書はその「天皇の自己規定」の「研究」であっても、私の「天皇論」ではない。各人が各人の「天皇論」を持つことは自由である。しかし「天皇は自分の天皇論どおりに動くロボット」であらねばならないと考えるなら、二・二六事件の将校と同じことになるであろう。(「まえがき」より)

■昭和天皇は「天皇」をどう捉(とら)えていたか
あまりにも大きな犠牲を払った先の大戦において、「軍部の独走を止められなかった天皇の責任」という言い方がしばしばなされるが、本当にそれは正しいだろうか?
さまざまな天皇論が語られるなか、著者はそれ以前に「昭和天皇の自己規定」を解明しなければならない、と説く。昭和天皇は、自らが天皇であることをどのように考え、そこからどう行動を導いてきたのか。東宮(とうぐう)御学問所における教育から、戦争中の発言までを通して、「立憲君主」としての昭和天皇を解明した、山本七平の渾身作。