信長の特徴は外交にこそ、ある!
信長が恐れた、ふたりの人物とは?
序 信長と信玄
第一章 家督(かとく)相続後の戦いと外交
第二章 上洛と周囲との外交
第三章 信長包囲網をめぐる外交
第四章 「天下人」としての外交
第五章 北陸から西国にわたる戦いと外交
第六章 全国統一の進展と外交
終 章 信長外交の評価
■信長の特徴は外交にこそ、ある
織田信長の外交は、後継者たる豊臣秀吉・徳川家康を含め、どの戦国大名とも異なる。具体的には、武断派のイメージがウソのような「待ち」の姿勢、相手や状況によって施策を変える「柔軟さ」から、権謀術数(けんぼうじゅっすう)を用いた「力の外交」までを縦横無尽(じゅうおうむじん)に展開した。
しかし、戦争と外交は車の両輪であることを熟知していた合理主義者・信長ですら、一目(いちもく)を置いた人物がふたりいる。それは誰か? そして、信長外交が最後に到達した形とは何か?
一貫して信長を研究してきた著者が、現代にも通じる教訓とともに、日本史上稀(まれ)なる人物を読み解いた力作。