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なぜ、9年間で消えたのか
東京大学第二工学部
トウキョウダイガクダイニコウガクブ
著者名 中野 明

在庫あり

※在庫について
ISBNコード 9784396114480
判型/頁 新書判/224頁
価格 858円(税込)
発売日 2015/11/30

「戦犯学部」と呼ばれながらも、
多くの経営者を輩出した“幻の学部”の知られざる実態――

【本書の目次から】
●石原莞爾(いしわらかんじ)と宮崎正義(みやざきまさよし)
●軍艦の神様・平賀譲(ひらがゆずる)
●千葉には行きたくない!?
●二工(にこう)にあって、一工(いちこう)にないもの
●多彩で多才な教授陣
●最先端の講義内容
●日本とドイツにのみ存在した造兵学科
●日本初のジェット戦闘機「橘花(きっか)」の開発
●石川六郎(いしかわろくろう)の奇妙な経験
●「戦犯学部」の蔑称(べっしょう)
●第二工学部を廃止せよ!
●第二工学部から生産技術研究所へ
●経済発展と工学部出身者
●「ジャパン・アズ・ナンバーワン」世代
●第二工学部が問いかける、現在の課題
……ほか

■“幻の学部”の実態に迫る!
かつて、東京大学に第二工学部(略称・二工(にこう))が存在した。戦時中の1942年4月1日に開学し、1951年3月31日に閉学となった、わずか9年間の“幻の学部”である。
そして、閉学から30年後の1980年代、二工出身者が次々に著名企業のトップや重役に名を連(つら)ねた。日立製作所、三井造船、三菱電機、ソニー、富士通、日産自動車、マツダ、鹿島建設、三菱商事……。
多くの人材を輩出し、戦時中には最新兵器の開発に携(たずさ)わり、戦後は「戦犯学部」と蔑称(べっしょう)された。その知られざる実態とともに、戦後日本経済の歩みを追う。