1964年「フィナンシャル・タイムズ」東京支局長として来日
私が日本に、50年住むことになった理由
和の心、自制の文化、文化の粋としての日本女性、
相談で物事を決める神々、天皇と日本刀、
日常的な美への心配り、一輪挿しの衝撃――
世界に発信すべき、日本と日本人の魅力とは
世界に伝えるべき日本人の「和の心」
ヘンリー・S・ストークス
日本に住みはじめて、日本人と接すると、日本人が、相手を慮(おもんぱか)って、察することを通して、「和」を大切にする人々であることが、肌で感じられるようになった。歴史と伝統に誇りを持ち、独特の洗練された豊かな文化や芸術を、大切に育んできた人たちであることもわかった。それどころか、世界に、これほどすばらしい歴史と伝統を持った国は、他にないと思うようになった。私は日本に、イギリス人として、心からの慈(いつく)しみを、感じるようになった。(本文より)
■世界に伝えるべき日本人の「和」の精神
ヘンリー・S・ストークス
日本の文化は、ほんとうに美しい。日本人の「和」の精神と、その徳性は、世界が学ぶ価値がある。南京で30万人が虐殺されたとか、日本軍が20万のアジアの少女を性奴隷にしたなどというのは、日本や日本人に「罪悪感」を植えつけようとする中韓のプロパガンダだ。まったく史実に反する。心優しく、規律正しい人々で、何よりも「和」を大切にする、それが日本人だ。
私はこの本で、日本に縁のある外国人に、ぜひ日本文化の素晴らしさを知り、世界に伝えて欲しいと思っている。そして日本人にも、認識を新たにし、学びを深め、ぜひ世界に向けて発信して欲しい。