卑弥呼、神武、ヤマトタケル、応神、雄略、聖徳太子……
日本列島生まれは一人もいない!
邪馬台国の所在地、天皇家のルーツが見える。
紀元前から6世紀末まで、
ユーラシアを貫く壮大な古代史
倭王たちは何者だったのか(本書の内容から)
◆邪馬台国は奄美大島にあり、海洋貿易大国だった
◆卑弥呼と天照大神の背景はエジプトの太陽神信仰
◆列島に渡来した「二人の神武」
◆ヤマトタケルは景行天皇である
◆「欠史八代」と「倭の五王」の真相を解読する
◆武内宿禰の正体とは?
◆なぜペルシア王の即位年と神武元年が一致するのか
◆聖徳太子は朝鮮半島を経由して倭国に上陸した…
■「倭国」の実像を描く!
列島の本来の住人は、南東アジアで紀元前の数千年間にわたって活躍した倭人の後裔であるが、紀元前数世紀から、中国の王朝の変遷や侵略により、江南(こうなん)(長江の南)や西アジアまで広範囲にわたる渡来者があった。列島の倭人がそのまま日本人となっただけで、数千年も土着したままと考えるのは、そうありたいという固定観念に過ぎない。
本書で私は、邪馬台国の実態を明らかにするとともに、七世紀に大陸から最後の為政者が渡来するまでの2000年足らずの間、世界を舞台にした倭国の実像と興亡を明かしてゆく。(まえがきより)