フォークソング、ゴスペル、ブルース、ブルーグラス……
アメリカは、まだ小さく、貧しかった。
きびしい労働を支え、疲れを癒すには、歌しかなかった。
本書に登場する歌の数々から
「ザ・ビッグ・ロック・キャンディ・マウンテンズ」
「列車を待ちながら」「わが祖国」「花はどこへいった」
「風に吹かれて」「ニューヨーク・ギャルズ」「愛しいウィリー」
「コール・ブラック・ローズ」「シェナンドー」「おお、スザンナ」
「ラブ・イン・ヴェイン」……
■フォークソング、ブルーズ、カントリー……
アメリカが自由の国として輝いていた時代、そこにはいつも歌があった。戦後の荒廃の中、歌う楽しさ、歌う喜びをもたらしてくれた、アメリカの歌たち。それらの歌にはどのようなルーツがあり、なぜ長く歌い継がれてきたのか。新天地アメリカが発展し、国土が拡大していく過程で、歌に人々は何を求め、何を託してきたのか。そして、それらの歌は、なぜ後世に遺(のこ)ったのか。
本書は、フォークソングの源流を探り、歌詞に込められた深い意味を分析、歌が誕生した社会的な背景に迫ります。
現代のポピュラー音楽に計り知れない貢献をしたアメリカ音楽の魂(たましい)を訪ねる、スリリングな歴史の旅!