「俺って何?」
男だって、弱音を吐きたい!
男は選べない!(田中)
大黒柱マザーになってわかった男のしんどさ(小島)
男は、競争を強いられてきた!
もっと自由に生きていい。
これは闇雲に男性を否定する書でも、イクメン礼賛バイブルでもありません。今、男性に必要なのは「あなたは、苦しんでいい」「不自由だと言っていい」というゆるしであり、女性に必要なのは「彼と私のしんどさは同じだ」「彼と私は、実は同じ異議申し立てをする仲間なんだ」という気づきです。
小島慶子(「はじめに」より)
大人になった男性が抱える漠然とした不安や焦燥感の裏には、「男であること」という原因が存在しています。性別に意識的に焦点を当てて現実を観察すると、男性は男性であるがために、少年時代から競い合うように求められてきたことが分かります。
田中俊之(「おわりに」より)
本書のおもな内容
第一章 その呪縛は、どこから来ているのか
第二章 男に乗せられた母からの呪い
第三章 男と女、恋愛とモテ
第四章 育児をするということ
第五章 新しい働き方
第六章 不自由から解放されるために
■男の生き方は、変えられる!
男は不自由だ。
子どもの頃から何かを成し遂げるべく競争するように育てられ、働くのが当たり前のように求められてきた。
では、定年を迎えたら解放されるのか。否(いな)、「年収一千万の俺」「部長の俺」ではなくなったとき、「俺って何だったんだろう」と突然、喪失感と虚無感に襲われ、趣味の世界ですら、やおら競争を始めてしまうのだ。
本書は、タレント、エッセイストとして活躍する小島慶子と、男性学の専門家・田中俊之が、さまざまなテーマで男の生きづらさについて議論する。
男が変わることで、女も変わる。男女はコインの裏表(うらおもて)なのだ。