夢のクリーン・エネルギー、
史上最大のイノベーションが、いよいよ現実に
「水素を制する国は世界を制す!」
なぜ、米国、中国より日本が優位なのか。
そのために、日本が取るべき道とは!?
水素エネルギー社会になると、どうなるか?
〈なぜ、史上最大のイノベーションなのか〉
◆自動車、鉄道、航空機、船舶、建設機械などが水素で動く。
◆鉄鋼の高炉がコークスから水素に、ボイラーの重油、軽油が水素に代わる。
◆コジェネレーション〈熱源併給〉が進み、都市の中に発電装置、プラントが広がる。
◆化石燃料を、水素に代替することにより、地球温暖化防止になる。
◆水素エネルギー社会の実現は、2、30年後になるが、それは遠い先ではない。
◆産業地政学の見地からみて、日本はこの分野にきわめて相性がよい。
◆日本が優位性を活かして、すぐに始めれば、世界をリードできる。
◆水素を制する国は、技術面で世界を制することになる。
■日本が技術でリードする新しい世界[著者のことば]
究極の理想エネルギーといわれながらも、実用化は遠い先だと思われていた水素エネルギー。だが、温暖化防止の意味からも、にわかに現実味を帯びてきた。これは21世紀最大のイノベーションであり、これに先駆けた国が、これからの世界をリードできる。
本格的な普及は、2、30年先になるが、各国が水素エネルギー社会の構築に向けて鎬(しのぎ)を削る中、日本は、世界に先駆ける充分な技術と条件を備えている。最大の問題はコストダウンだが、この点も、日本は大の得意としている。日本にとっては、産業、経済を活性化する絶好の機会がやってきた。