1975年の初来日以来、
日本に魅入られて40年余
サンマリノ大使にして、
各国大使を代表する
「駐日外交団長」が語る
「なぜ、私は日本の虜(とりこ)となったのか?!」
他人を思いやる、世界に類を見ない日本人の心の秘密とは――。
「駐日外交団長」が見た、
「驚くべき日本、そして日本人」
◆私が神道に惹かれた理由
◆キリスト教徒でも、神道は矛盾なく受け入れられる
◆外交団を代表して、天皇陛下への御祝辞
◆日本独特の「いただきます」「ごちそうさま」
◆世界に比較するものがない和食の魅力
◆日本人の魂の奥底に触れる一瞬
◆世界に普及した「オシボリ」
◆靖国神社に対する不幸な誤解
◆日本もイタリアも、母性優先のマザコン大国
◆日本で見た「パスタ専門店」の衝撃
◆「神道モデル」こそ、人類が行きつく道
◆サンマリノの夜を彩る提灯行列……
■日本人のやさしさの源泉をさぐる
来日して40年、サンマリノ大使であると同時に、在京各国大使を代表する「駐日外交団長」として、宮中の公式行事では天皇陛下に御挨拶申し上げる立場にもある著者による、異色の日本文化論。
大使は熱心なカトリック教徒である一方で、日本の神道を高く評価し、サンマリノに欧州初の神社を建立した。神道は宗教ではなく、自然と一体となった「生き方」であるとして、その精神が世界の中でもまったく類を見ない、日本人の他人に対する思いやり、やさしさの源泉になっていると分析する。