悪夢の歴史は繰り返すのか!?
自国第一主義の
危険な陥穽(かんせい)を暴く!
再び世界は分断されるのか?
◆アメリカもドイツも、世界一の借金国だった
◆ヒトラーも選挙で選ばれた
◆ヒトラーもトランプも、お金で転ばない
◆トランプの演説と、ヒトラーの演説
◆すべてを移民のせいにする
◆ヒトラーの命題も「失業対策」だった
◆なぜ、ユダヤ人迫害はエスカレートしたのか
◆なぜ、ヒトラーは無謀な領土侵攻をしたのか
……etc.
■この二人はどこが似て、どこが違うのか?
移民排斥や世界経済網からの離脱、貿易赤字の相手国への執拗な攻撃など、極端な自国優遇政策を強行するトランプ大統領は、ヒトラーの再来と言われることもある。ひたすらナショナリズムを煽(あお)る彼の言動は危ない。
20世紀最大の戦争犯罪人ヒトラーも、国民に待望されて登場した政治家で、当時のドイツには彼を迎え入れなければならない深刻な事情があった。
ヒトラーにしろトランプにしろ、彼らを非難する人は多いが、なぜ強い支持を受けて出現したかを論じることが重要だと、本書は主張する。トランプにヒトラーの轍(てつ)を踏ませないために、時代背景の分析が必要だ。