「馬」で解き明かす
巨大豪族の正体!
馬飼とは――馬の飼育・調教、それに携(たずさ)わる人
■蘇我氏の知られざる一面に光を当てる
蘇我氏は、536年に稲目(いなめ)の大臣(おおおみ)就任後、馬子(うまこ)を経て645年の乙巳(いつし)の変で蝦夷(えみし)・入鹿(いるか)が滅ぼされるまでの約100年間、ヤマト王権内で権力を振るい、栄華をきわめた。この巨大豪族・蘇我氏に「馬」というキーワードで迫ったのが、本書である。
蘇我氏台頭と継体(けいたい)天皇即位との関連、蘇我氏と馬飼(うまかい)集団の関係、蘇我氏系有力王族・聖徳太子(しょうとくたいし)の非実在説など多角的に検証していく。
蘇我氏とは何だったのか? 蘇我氏および古代氏族の終焉(しゅうえん)は何を意味するのか? 律令国家以前の古代社会の実態を明らかにする。