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明治政府のサプライズ人事
お殿様、外交官になる
オトノサマガイコウカンニナル
著者名 熊田忠雄

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ISBNコード 9784396115227
判型/頁 新書判/264頁
価格 924円(税込)
発売日 2017/11/30

なぜ、この男たちが抜擢されたのか?
重要なのは、能力? 経済力? コネ?
それとも、内助の功?

[本書に登場する人物]
・鍋島直大(なべしまなおひろ) 佐賀藩藩主
圧倒的な財力で外交の花を演じる
・浅野長勲(あさのながこと) 広島藩藩主
洋行経験なく、外交官生活も2年で終了
・戸田氏共(とだうじたか) 大垣藩藩主
当代一の美人妻がスキャンダルに見舞われる
・蜂須賀茂韶(はちすかもちあき) 徳島藩藩主
妾同伴で海外赴任を敢行
・岡部長職(おかべながもと) 岸和田藩藩主
高い能力で明治の世をみごとに渡る
・柳原前光(やなぎはらさきみつ) 公家
権力者におもねらず、ライバルに水をあけられる
・榎本武揚(えのもとたけあき) 幕臣
朝敵から一転、引く手あまたの「使える男」

■教科書には書かれていない日本外交史
明治政府は、藩主出身者、いわば「元お殿様」を公使としてイタリア、フランスなどの外国へ派遣していた。彼らは外交のプロではない。現地語は話せないし、なかには洋行の経験がまったくない人もいた。ちゃんと務まったのか?
とはいえ、「お殿様→公使」の転身を認められただけあって、夜会、晩餐(ばんさん)会、国王との謁見(えっけん)をこなし、社交では夫以上に活躍する公使夫人もいた。また、ある公使は赴任先に妾(めかけ)を同伴するなど、エピソードには事欠かない。日本の“国際デビュー”顛末(てんまつ)記。