日はまた昇るか、それとも沈むのか
日本政治史と古代ローマ史の泰斗が激論。
平成の終わりに、この国の未来を占う
歴史は警告する
◆日本の自殺
◆吉田松陰の予言どおりに
◆原敬が見抜いた、ポピュリズムの危険性
◆ビスマルクが考えていた“限度”
◆ローマ帝国の崩壊理由
◆衆愚(しゅうぐ)政治で滅んだアテネ
◆昭和天皇と今上天皇の違い
◆中国、韓国の嫉妬(しっと)
◆橋下徹と小池百合子の失敗
◆安倍内閣が長期政権となった理由
◆少子化国家に繁栄はない
◆「メイド・イン・ジャパン」の落日
◆日米安全保障条約は破棄すべきか
◆日本国憲法の改正
◆日本は崩壊するか
(本書の内容から)
■もはや猶予(ゆうよ)はない
日本政治史の泰斗・御厨貴(みくりやたかし)東大名誉教授と、古代ローマ史の第一人者・本村凌二(もとむらりょうじ)東大名誉教授による対談。
近現代日本史と世界史を俯瞰(ふかん)し、国家が崩壊に至る過程と理由を探る。そして、日本はこのまま崩壊していくのか、それを避けるためにはどうすべきかを考察する。時に日本の権力中枢の生々(なまなま)しい話をはさみ、「天皇制」「ポピュリズム」「政治と派閥」「安全保障」「国力」の5テーマを掘り下げていく。
見えてきたのは、日本国の脆弱性(ぜいじゃくせい)と日本人の強さだ。はたして、日本は崩壊するのか――。その答えは本文をお読みいただくとして、もはや猶予がないことだけは確かである。堂々たる雄編、ここに。