もうすぐ若い日本選手から世界チャンピオンが出る!
その秘策≠ニは……!?
卓球の勝負は奥深い!
◎戦術変更できない選手は勝てない
◎勉強できない子は、卓球もできない
◎「100メートル走をしながらチェスをする」のが卓球
◎なぜトップ選手が戦うと、ラリーが続かないのか
◎敏捷(びんしょう)性は12歳までに鍛えないと身につかない
◎プロリーグが日本代表の足かせになる?
■中国も怖(おそ)れる日本の育成システム
近年、卓球日本代表選手の活躍が目ざましい。15年にわたって続けてきた幼・少年時からの育成プログラムが実を結びつつあるからだ。
その強化の最前線に立ってきた著者が、何千人もの子供たちを実際に見て感じたのは、「勉強のできない子は、卓球もできない」ということだった。運動能力だけで勝っていた選手は、大きくなると勝てなくなるという。
中国のように圧倒的な競技人口の中で生き残ってきた「技術の達人たち」に打ち勝つには、技術以外の力が必要だ。知力、集中力、自立心、総合的な人間力といったものこそ、幼少から鍛(きた)えなくてはならない。
強化のキーマンがその対抗策をはじめて明かす。