平将門の乱、治承・寿永の乱、観応の擾乱、応仁の乱、本能寺の変……
結局、この国では○○○○に乗った奴が勝つ!
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乱と変から何がわかるか――
乱と変は、Aという選択肢を取った人たち、Bという選択肢を取った人たちによる戦いです。勝ったほうが選択肢に従って、その後の社会を作っていく。その選択肢が何かという、対立の構図を見れば、勝者だけの歴史ではわからない、歴史の真実が見えてきます。あたかも必然のように見えていた歴史が、実はさまざまな選択肢の積み重ねとして立ち現われるわけです。乱と変を探る意味は、そこにあります。
本郷和人