「天皇として即位して以来今日まで、日々国の安寧と人々の幸せを祈り、象徴としていかにあるべきかを考えつつ過ごしてきました」
平成31年2月24日、天皇陛下は在位30年記念式典で、このようにお言葉を述べられた。 「安寧」「幸せ」「祈り」そして「象徴」――。陛下のお言葉からは、ご自身の「お努め」を律せられる強いご意志と真摯なお姿が読み取れる。
昭和34年のご成婚以来、皇后美智子さまと二人三脚で歩まれてきた昭和・平成の60年間。両陛下の長きにわたる「旅」を、皇室担当記者が折々のお言葉、豊富な写真、取材現場のエピソードで辿る。