74年前の8月15日に終戦を迎えた日本は、今日まで他国と戦火を交えることなく、「平和国家」の道を歩んで きた。
しかし、この74年間、朝鮮半島、ベトナム、アフガニスタン、中東……世界では絶えず戦争やテロが起き、多くの犠牲が払われた。
アメリカ本土も「9.11」というテロに見舞われた。現在も紛争と緊張状態が各地で続いている。
なぜ、戦争はなくならないのか? 「戦争のない世界」は訪れるのか
「過去から学び、反省をして、現在と未来に活かせる教訓を引き出すことが必要」と説く著者は、本書で日本と世界の戦後を振り返り、読者とともに「戦争の教訓」を探してゆく。
戦後70年の2015年に刊行された同名書籍を大幅に加筆・修正。以下のような新規内容も盛り込んだ。
・アメリカでオバマからトランプに政権交代。トランプはシリア爆撃を断行
・韓国では大統領が朴槿恵から文在寅に。大法院で、日本企業に対していわゆる「徴用工」への賠償判決
・日本で2015年9月、集団的自衛権の行使容認を柱とした安全保障関連法が成立
・戦後70年の「安倍談話」に韓国、中国とも批判的対応
・沖縄の米軍基地移転問題。県民投票で反対多数(2019年2月)にもかかわらず、辺野古への埋め立て工事 が続く
・ロシアとの対立が続くウクライナで新大統領が誕生(2019年4月)
・国際社会に背を向けて、アメリカ(トランプ大統領)は米大使館をエルサレムに移転(2018年5月)
池上彰の戦争論≠フ決定版!