武器としてのウソと言いがかり
SNSや動画サイトの大衆化によって、ウソは権力者たちの
「新しい武器」として使われるようになった。
そして、放たれた大量のウソは、信じ込んだ人々を巻き込んで「言いがかり」となり、
ターゲットにされた人を濁流の中にのみ込む。二〇二四年の兵庫県知事をめぐる問題では、
こうした攻撃によって関係者が自殺するという悲劇を生んだことは記憶に新しい。
もはや正論が通じない時代にあって、我々には為す術がないのだろうか?
本書では、過去から現代にいたる数多くの事例を研究分析しながら、問題の構造を検証する。
そこから明らかになる対処法とは――。
[目次]
第一章 ウソと言いがかりの帝王 ドナルド・トランプ
第二章 日本国内でも跋扈し始めたウソと言いがかりの使い手たち
第三章 ウソと言いがかりが引き起こした戦争の数々
第四章 歴史歪曲と差別の正当化にも使われるウソと言いがかり
第五章 「ウソと言いがかりが勝つ時代」に社会はどう対処すべきか