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長編歴史スペクタクル
天竺熱風録
テンジクネップウロク
著者名 田中芳樹
在庫なし

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ISBNコード 9784396208257
判型/頁 新書判/272頁
価格 922円(税込)
発売日 2007/02/08

遙か異境で、大軍勢を撃破! その智略にインドが震え懼(おそ)れた
知られざる唐(とう)の英雄・王玄策(おうげんさく)!
世界史に燦然(さんぜん)とかがやく偉業
驚異的史実にもとづく超娯楽エンターテインメント

天竺(てんじく)の名君・戒日王(かいじつおう)が急逝(きゅうせい)!? 玄奘三蔵法師(げんじょうさんぞうほうし)は不吉な夢を見た。折しも、大宗(たいそう)皇帝の命を受け、文官・王玄策(おうげんさく)率(ひき)いる使節団が天竺へ向け出発した。行く手には天空にそそり立つヒマラヤ!
難路悪路を踏破し、目的地マカダ国にたどり着く一行。だがそこは、悪政を敷く新しい王によって支配されていた。三蔵法師の夢は正夢(まさゆめ)だったのだ。簒奪王(さんだつおう)を倒すべく、王玄策は囚(とら)われていた牢獄を脱獄。しかし頼るべき兵もなく、いかに強大な敵に立ち向かうのか!? 空前絶後の奇功をなした男の痛快冒険行!

こんな人物が、ほんとうにいたのか。 この作品を読んでくださった方には、そう驚歎(きょうたん)していただきたい。ほんとうにいたのである。唐(とう)の時代、一度ならず三度も中国から天竺(インド)へ往(い)って還(かえ)ってきた男が。その名は王玄策(おうげんさく)。王玄策は、孫悟空(そんごくう)でも同行していなければとうてい不可能としか思えない大事業を、現実に、彼ひとりの力でやってのけた人物なのだ。王玄策という実在の人物について、いささかなりとも知識と興味を持っていただければ、これにまさる喜びはない。