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龍の黙示録 魔道師と邪神の街 魔都トリノ
リュウノモクシロクマドウシトジャシンノマチマトトリノ
著者名 篠田真由美
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ISBNコード 9784396208271
判型/頁 新書判/416頁
価格 1,047円(税込)
発売日 2007/02/10

著者の新たな代表作――
大河吸血鬼伝説、最新刊
傷ついた龍に最大の試練!
復讐に燃えるベタニヤの姉妹、古代エジプトの邪神たち…
伝説の地下都市で繰り広げられる凄絶な戦い!

ヴェネツィアで遂に開始された、不死の吸血鬼・龍緋比古(りゅうあきひこ)とヴァティカンの全面戦争。拉致(らち)されたセバスティアーノを追い、柚ノ木透子(ゆのきとうこ)たちは魔都トリノへ向かう。手がかりを求めて秘密結社「黄金のホルス(ヘル・ネブウ)」主催のパーティに潜入するが、そこには教会を陰で操(あやつ)る謎の考古学者と古代エジプトの邪神が待ち受けていた…。矢先、市内で次々に切断された手足が発見され、街は不可視の赤い網に覆(おお)われた。邪神が仕掛けた結界か? 聖槍(せいそう)ロンギヌスで深手を負った龍に、最大の試練が!

<著者のことば> 取材のため2週間その街に滞在した2005年晩秋からすでに1年半。胸に染(し)みついた美しくも不吉な薄墨色(うすずみいろ)の影は、消えも薄れもしない。
イエスの聖骸布(せいがいふ)に、エジプト博物館のミイラ。そこにはなぜか執拗(しつよう)に、乾いた死の香りがまつわりつく。
街路の整然たる幾何(きか)学、背後にうごめく闇。ポー河から立ち上る霧と冷気、ささやきと忍び笑い。
すべてを呑み込むアジアの混沌(こんとん)と猥雑(わいざつ)とはおよそ対極の、北イタリアの都市トリノは紛(まぎ)れもない“魔都”である。