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長編推理小説
十津川警部 二つの「金印」の謎
トツガワケイブフタツノキンインノナゾ
著者名 西村京太郎
在庫なし

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ISBNコード 9784396208332
判型/頁 新書判/216頁
価格 901円(税込)
発売日 2007/08/30

東京・京都=鞍馬(くらま)・福岡=太宰府(だざいふ) 十津川警部、東奔西走(とうほんせいそう)!
首のない三つの殺人!
「卑弥呼(ひみこ)の金印」が事件の鍵?

首のない他殺体が東京で発見、直後、京都、福岡でも同様の事件が起こった。現場には「正義之国王」という署名と、国宝「金印」の朱印の押された死刑宣告文が遺(のこ)されていた。凄惨な連続殺人と「金印」につながりは? 捜査に乗り出した十津川(とつがわ)は、三つめの朱印が史書にしか記されていない女王卑弥呼(ひみこ)の「もう一つの金印」であることを知る。本物か? 古代史学界が騒然となる中、実物を発見したと主張する謎の団体「アドベンチャー・ジャパン」が、幹部の一人を連続殺人の犯人として告発した……。

<著者のことば>
日本では古くから、二つの金印が、どこかに存在するはずだといわれてきた。一つは、西暦五七年に、九州にあったと思われる奴国(なこく)の王が、後漢(ごかん)に使者を送り、当時の光武(こうぶ)帝から金印を送られた。これが有名な「漢委奴(かんのわのなの)国王」の印で、一七八四年、筑前福岡(ちくぜんふくおか)の志賀島(しかのしま)で見つかっている。もう一つは、西暦二三九年、邪馬台国(やまたいこく)の女王、卑弥呼(ひみこ)が、魏(ぎ)に使者を送り、その時に贈られたはずの「親魏倭王(しんぎわおう)」の金印だが、いまだに発見されていない。発見されれば、日本古代史にとって、画期的なことになるだろうし、もし、九州で見つかれば、邪馬台国九州説の大きな根拠になる。今回の小説は、この謎に包まれた金印が発見されたら、どんな騒ぎになるかを書いたものである。