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超伝奇小説
魔界都市迷宮録 ラビリンス・ドール
マカイトシメイキュウロクラビリンスドール
著者名 菊地秀行
在庫なし

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ISBNコード 9784396208370
判型/頁 新書判/208頁
価格 901円(税込)
発売日 2007/08/30

〈魔界都市〉No.1 愛くるしい名探偵誕生!
二重存在(ドッペルゲンガー)、ガス人間、流体人間……
掟(おきて)やぶりの容疑者相手に大奮闘!

〈新宿二丁目〉の病院で貿易商が射殺された。容疑者は、密室状況の病室から出てくるところを目撃された同業者の未亡人。彼女には奔放淫乱(ほんぽういんらん)な言動で〈新宿署〉を手玉に取る二重存在(ドッペルゲンガー)がいた。さらに、捜査の切り札である人形娘の眼前には、“ガス人間”や“流体人間(リキッド・マン)”など、事件を迷宮入りにしかねない容疑者が続き…。(「ジョニーの密室」より)――〈魔界都市〉ならではの、論理を超えた難事件に〈高田馬場(たかだのばば)“魔法街”〉の愛くるしい美少女“人形娘”が挑戦。おなじみ〈新宿〉一の人捜し屋(マン・サーチャー)秋(あき)せつらを超える名探偵が、ここに誕生!

<著者のことば>
人形娘(にんぎょうむすめ)は“〈新宿〉の良心”――誰の言葉だったかもう覚えていないが、言われてみればその通りか。脆(もろ)い水晶の断片から成(な)る小さな心臓には、美しい人捜し屋へのひたむきな想(おも)いばかりが詰まっているようだ。〈新宿〉では“純粋”が必ずしも良しとはならないが、人形娘は気にもかけず、混沌(こんとん)と汚怪(おかい)の街をサテンのドレス姿で駆け抜けて行く。
〈新宿〉の怪異は、多くの者たちに恐怖と戦慄(せんりつ)のみを与えるが、人形娘が対峙(たいじ)したとき、怪異はどんな形を取るのだろうか。
“〈新宿〉の良心”は、この街をどのように見つめ、変えていくものか、ご注目下さい。