秀吉（ひでよし）の黄金、天海（てんかい）の野望
平賀源内（ひらがげんない）全国放浪の謎…
すべての鍵は空海（くうかい）だった!?
“闇の歴史”がもたらす大破局、迫る！
スーパーノベル、いよいよ終章へ──

〈蓬莱（ほうらい）山の黄金、鬼道（きどう）の力、そして空海（くうかい）の秘法“四殺（しさつ）”を手中にした者が覇者となる〉野望を秘めた闘いは、空海を宿す魔人黒御所（くろごしょ）、最大の暴力組織の巨魁（ボス）・白井狂風（しらいきょうふう）を軸に、熾烈（しれつ）化してきた。精神（サイコ）ダイバーの九門（くもん）と毒島（ぶすじま）、密教術の天才僧美空（びくう）は、狂風を破滅させる鍵を握る男を訪ねるが、すでに敵の魔手が！　天下人秀吉（ひでよし）、怪僧天海（てんかい）、奇人平賀源内（ひらがげんない）までもが関係し、日本の覇権を巡る“闇の歴史”を生み出してきた空海の秘宝は誰のものに!?　読書界の人気を独占するスーパーノベルの舞台は、いよいよ決戦の地、東北へ！

<著者のことば>
ようやく来た。
ようやく、この場所までたどり着いた。
必要なことの多くは、この巻において、ほとんど書き記（しる）すことができたと思う。
あとは、核心部分を、ひと息に書きまくるだけだ。
めちゃくちゃにおもしろいものにするつもりでいる。
ようやく、頂（いただき）に続く最後の岩稜（がんりょう）に手が届いたところだ。
何度でも繰り返すが、この物語は、絶対におもしろい。