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棄霊島 / 下
キレイジマ / 下
著者名 内田康夫
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ISBNコード 9784396208561
判型/頁 新書判/280頁
価格 933円(税込)
発売日 2008/10/22

浅見光彦シリーズ
鎮魂の海に葬(ほうむ)られた
過去が蘇(よみがえ)るとき
最大の「巨悪」が姿を現わす!
慟哭の傑作ミステリー、感動のエンディング!

〈端島(はしま)神社には大切なものが納められている〉御前崎(おまえざき)の元刑事殺人事件の謎を追う浅見光彦(あさみみつひこ)は、軍艦島(ぐんかんじま)で変死した神主(かんぬし)が語っていたという、重要な証言を得る。一つの命が救われ、一つの命が失われた遷座式(せんざしき)の夜、何があったのか? 亡くなった神主が口にした「大切なもの」とは?
やがて、大物実業家の名前が浮上し、後口(うしろぐち)が信州・松代(まつしろ)で遭遇した人物とのつながりが明らかに……。誰も触れたがらない軍艦島の過去、そして葬(ほうむ)られた事実とは? 浅見光彦がからまりあった因縁(いんねん)の糸を手繰(たぐ)り、哀しき真相に迫る!

<著者のことば>
この物語の中で、浅見光彦(あさみみつひこ)はいま日本が直面している、最も難しい命題にぶつかる。それは日本と北朝鮮とのあいだに避けて通れない壁となって立ちふさがっている「拉致(らち)問題」である。事件の謎を追い求めながら、浅見は被害者と加害者の相対性、正義と不正義の相対性に向き合うことになる。何が正しくて何が悪なのかを、それぞれの立場で主張しあう人々と出会う。
奇(く)しくも『棄霊島』は浅見光彦にとって、百番目の難事件であった。浅見の相手は、かつてないほどの「巨悪」といえる。その難敵に対して、浅見は敢然と戦いを挑み、かすかに苦(にが)い味のする勝利を掴むのである。