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紀の川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
キノカワサツジンジケンリョコウサッカチャヤジロウノジケンボ
著者名 梓 林太郎
在庫なし

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ISBNコード 9784396208769
判型/頁 新書判/240頁
価格 922円(税込)
発売日 2010/06/16

再会直前に殺された美女。
旅行作家・茶屋次郎、怒りの探索行!
母なる名川・紀の川流域の魅力満載で贈る、大好評の旅情ミステリー、
待望の最新刊!

奈良吉野(よしの)に帰郷した知人・諸越真奈美(もろこしまなみ)から手紙をもらった旅行作家・茶屋次郎(ちゃやじろう)。だが、紀(き)の川(かわ)取材にかこつけた再会の直前、彼女は勤務先のホテルで何者かに殺害されてしまう。調査を開始した茶屋は、銀行員だった彼女の父親が、愛人の自殺の責任を取って退職していたことを知る。しかも、なぜか銀行の斡旋(あっせん)で好待遇の再就職を果たしていた。不信を覚えた茶屋が愛人の死を洗い直し始めた時、もう1つの事件が浮上した…。3つの事件に繋(つな)がりはあるのか? 犯人の正体は? 名川(めいせん)・紀の川を舞台に描く傑作ミステリー。

<著者のことば>
全国各地の名川(めいせん)の旅は、読者の方々のリクエストと、「わが町を流れている川の流域には、こんなはなしが」といったお便りをヒントにはじめる場合が多い。 地図を開いて、現地取材の出発点をどこにするかを決め、そこが山間(やまあい)だろうと、歴史のぎっしり詰まった街だろうと、まずそこをじっくり歩くことにしている。 地図とは、鳥の目をもって描かれたものだが、私は、川に沿って下ったり、あるいは遡(さかのぼ)ったりし、水面の高さから、人々のいとなみと、ふれ合いから生じた出来事を、物語の芯(しん)にしている。