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長編推理小説
生死を分ける転車台 天竜浜名湖鉄道の殺意
セイシヲワケルテンシャダイテンリュウハマナコテツドウノサツイ
著者名 西村京太郎
在庫なし

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ISBNコード 9784396208806
判型/頁 新書判/208頁
価格 901円(税込)
発売日 2010/08/30

姿を見せぬ犯人への挑戦状――
十津川警部が仕掛けた
3つの罠! 鉄道模型の第一人者が刺殺された
現場で燃やされた“ジオラマ”は何を語るのか?

人気の模型作家・小島英輔(こじまえいすけ)が多摩川(たまがわ)で刺殺された。傍(かたわ)らには3年連続でコンテスト優勝を狙う出品作「転車台のある風景」の燃やされた痕跡が。十津川(とつがわ)警部は独自捜査を開始、ジオラマのモデルとなった転車台のある天竜二俣(てんりゅうふたまた)駅に飛んだ。そこでは、2ヵ月前、小島が密(ひそ)かに想いを寄せる女性が突然死していた。2つの事件には関連が?やがて不審な男の影が浮上するが、正体は掴めない。事件解決の鍵は燃やされたジオラマにあると考えた十津川は、犯人をあぶり出すため罠(わな)を仕掛けた……。十津川の推理が冴(さ)える傑作推理!

<著者のことば>
戦前、日本各地に、円形の転車台があったといわれる。車両をその上にのせて、方向を変えさせる設備である。今も、立派に動いている所があるというので、天竜浜名湖(てんりゅうはまなこ)鉄道の天竜二俣(ふたまた)駅に取材に出かけた。1940年(昭和15年)製造の転車台は、今も立派に生きて輝いていた。こんな時、いつも感動するのは、SL復活の時と同じように、名物の保安係のおやじさんがいることである。ここでも、おやじさんが、ニコニコ笑いながら、70年たった転車台を、動かしてくれた。