すべてを明かすラストダイブ!
堂々完結!
“ここまでの寿命があったことを天に感謝したい” 夢枕 獏
<蓬莱(ほうらい)山の黄金、鬼道(きどう)の力、そして空海(くうかい)の秘法“四殺(しさつ)”を手中にした者が覇者となる>高野山(こうやさん)空海廟堂(びょうどう)の配置から、密教術の天才僧美空(びくう)は、ついに卑弥呼(ひみこ)の墓所を発見した。富士(ふじ)山麓青木(あおき)が原(はら)の樹海、巨大な溶岩樹型の洞窟に潜入する美空と精神(サイコ)ダイバー九門(くもん)、毒島(ぶすじま)。迫る魔人黒御所(くろごしょ)と猿翁(えんおう)、巨漢・文成仙吉(ふみなりせんきち)! 黄金は誰の手に? そして卑弥呼が得ていた鬼道の秘密とは? やがて毒島と九門は最後の精神ダイブに挑むが……。エンターテインメント史上に燦然(さんぜん)と輝く伝説の巨編、堂々完結!
<著者のことば>
後半――あと200枚、あと200枚と言い続けて毎月書いてきた。しかし、いくら書いても、あと200枚という感覚が、ずっと残っていた。
最後は、京都の旅館にこもって、
「あと170枚」というところまで追いつめたと思ったのだが、それが、180枚となり、200枚となってもまだ終わらず、結局、240枚を書いてようやく完結をした。
嬉(うれ)しい。
九門鳳介(くもんほうすけ)のラストダイビングも、力が入った。
この物語は、絶対におもしろい。