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日光 鬼怒川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
ニッコウキヌガワサツジンジケンリョコウサッカチャヤジロウノジケンボ
著者名 梓 林太郎

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ISBNコード 9784396210083
判型/頁 新書判/240頁
価格 922円(税込)
発売日 2013/07/23

人気旅情ミステリー、最新刊!
北アルプスに散った友のため
茶屋、世界遺産の地へ!
遭難を仕組み、同行者を殺すことは可能なのか!?

〈著者のことば〉
松本清張(まつもとせいちょう)さんは会うたびに、「陰と陽」という言葉を口にされた。一枚の紙にも表と裏があるように、だれにも、どこの家にも、人に見せたくない陰の部分がある。その陰の部分が物語になる、といわれた。振り向くと、私の家庭にも、確かな陰の部分はあった。
本作品は、堅実そうなサラリーマン家庭の、陽のあたらない一面を描いたつもりである。

旅行作家・茶屋次郎(ちゃやじろう)の友人糸島(いとしま)が北アルプスで遭難死した。山に詳しい仕事仲間金堀(かなほり)に連れて行かれたのだが、糸島のみが死んでしまったという。茶屋はその死に疑問を抱き、登ったルートを確認。やはり故意に道を誤り、遭難させたのではという確信を得た。金堀の身辺を探るべく、鬼怒川へと赴(おもむ)いた茶屋。しかしその地で、遭難死に同じ疑問を持った女性が川に転落死し、殺人容疑が茶屋へと向けられた──その後も続く惨劇、女の魔性に翻弄(ほんろう)される茶屋は真相に辿(たど)り着けるのか。世界遺産・日光の魅力も描いた旅情ミステリー。