HOME > 書籍 > 祥伝社の書籍 > 旅行作家・茶屋次郎の事件簿




全巻を見る
神田川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
カンダガワサツジンジケンリョコウサッカチャヤジロウノジケンボ
著者名 梓 林太郎
在庫なし

※在庫について
ISBNコード 9784396210168
判型/頁 新書判/240頁
価格 924円(税込)
発売日 2014/07/23

旅行作家・茶屋次郎、東京の闇に潜む殺意を追う!
人気ミステリー、待望の最新刊。

「手紙にある風景を探して欲しい」
描かれていたのは、都会の水辺
しかし依頼者は、その川に浮かんだ──

〈著者のことば〉
30数年前、神田川(かんだがわ)のすぐ近くに住んでいた。
下町風情(ふぜい)のある新宿(しんじゅく)区北新宿四丁目。
ある日、玄関ドアの前に毛色があまりきれいでない猫がうずくまって、震えていた。
近所で灯油のようなものをかけられたらしく、臭かった。
私を見ても立ち去らないので、風呂場で油を洗ってやった。
牛乳をなめて姿を消したが、仔猫(こねこ)をくわえてあらわれた。
「事情があって、住むところも」と親猫は訴えていた。
母子はその日から私と同居しはじめた。

「突然去った彼女から送られてきた手紙に描かれた川を探し出して欲しい」旅行作家・茶屋次郎(ちゃやじろう)に届いた一通の依頼状。各地の川に詳しい茶屋を見込んだ願いとともに調査料が同封されていた。興味をそそられ、描写から推測される土地の捜索を始める茶屋。さらに依頼人にも会うべく山梨に向かうが、その朝波貴士(あさなみたかし)は同じ頃、神田川(かんだがわ)で他殺体となって発見されていた──。かつての恋人が犯人なのか!? 真相を追う茶屋が、突然失踪(しっそう)したという女の素性(すじょう)を掴(つか)んだ時、首都を静かに流れる深く昏(くら)い闇が浮かぶ。人気旅情推理シリーズ。